2014年9月18日木曜日

裁ほう上手


 「針や糸なしでカバンや小物が作れます」というインターネット広告が目につきました。それは接着剤で知られるコニシ・ボンドの広告でした。
 
 私はこれまでミシンを使って女性スーツ、ワンピース、子供服、自分用のズボン、シャツを縫って来ましたが、時には鞄やリュクサック、ポーチ、その他の小物を縫うこともありました。それが、ミシンや針なしで…?興味を引かれたことは言うまでもありません。これは、ミシンや針糸なしで「裁ほう上手」という名の接着剤ボンドを使って貼って作るものであることが判りました。
             (引っ張り出した残りギレの数々)
 さっそく日本の妹にメールして取り寄せました。そして、この接着剤を使って出来る20種類ほどの作品を載せた「ボンドで貼って作るバッグとこもの」(朝倉史著)という本も合わせ送ってもらいました。
        (20種類のバッグ、こものの作り方を紹介している本)
 最初にチャレンジしてみたのが「ふた付きポーチ」です。妻が「i-Padを入れるのに作って欲しい」と所望したのです。出来上がりは縦18㎝、横22㎝でi-Padが入るはずでした。しかし初体験の作品で糊の付け過ぎがあったり、i-Padにマグネットつきカバーもすでに付いていたのできつすぎて入らず、これは失敗作となりました。2つ目は少々余裕を持たせたため、ちゃんと収まってくれました。

            (なんとか形になってくれた最初の作品集)
 次は、誕生日が近づいていた孫のため、「ファスナーポーチとペンケース」のセットを作りました。「ミシンだと面倒なファスナーつけも、貼るだけなのであっという間!」とありましたが、出来上がったペンケースのファスナーがどうしても開かないのです!どうやら接着剤が誤って入ったらしい。新しく作り直してやれやれ、これで失敗第2作となりました。ここまでで、最初の「裁ほう上手」17g入りは完全に空となりました!これはかなりの消費量(価格550円内外)になるな、と身構えました。

 追加の接着剤を送って、と依頼したら妹の方から「ストレッチ教室へ持って行く運動着、ペットボトル、靴などのためのマチ付きトートバッグを作って」という注文が入りました。内ポケットも付け、縦横のサイズもすべてテイラーメードとなります!上の本から似た例が見つかったので参考にしつつ作ったのが上のバッグです。布材は残り布箱をひっくり返し何とか見つけたものばかり、その結果おかしなパッチワーク状の作品となりました。マグネットホックは買い置きがあったのでそれを使いましたが、持ち手のためのカシメは家になし、そのまま貼付けましたが、重いものなど入れて使っているうちにはずれませんように、と祈るのみです。
        (45g入りの「裁ほう上手」チューブ10本が着いた!)
 再発注のチューブ入り「裁ほう上手」、以前と同じ17gと思っていたのに、送られて来たのは45g入り10本で驚き(価格も1850円ほど)!これだけあると、後何十種類は作れるな(貼れるな)と、喜んだり先が思いやられたり…。今回のトートバッグ終了後、45gの「裁ほう上手」もほぼ1/3か半分近く空になった感じで、やっぱり消費するボンドの量は馬鹿にならないようです。

               (マチ付きのトートバッグ)
 とにかく、上記の本の他にも「えっ!ボンドでバッグがつくれるの?!」(ムック、レディズブティックシリーズ)という本も出ているし、またコニシボンドのリンクにも「作ってみよう!レシピ集」が沢山載っているので、作るアイディアに困ることはないでしょう。しかし、これからしばらくの間ミシンはお蔵入りで「縫い物作業」は休止、「貼りもの作業」の日々が続きそうです

4 件のコメント:

  1. 早速注文に応えていただいてありがとうございます!
    フィットネス通いが楽しくなりそうな素敵なバッグ、楽しみにしています。
    しっかり使い込んで耐久性などご報告します。
    糊付けもミシン使いと同じように慣れとテクニックが必要なのでしょうね。いろいろ試して腕をあげてください。

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    1. そう、作品の耐久性のことが今一番気にかかります。メーカー側もその点気にかけているようで、熱いアイロンで20秒以上押さえることに加え、「ボンドの使用料が十分でない時剥がれるおそれあり」とか「ボンドはのり代の両側に付けて」という点をあちこちで注意書きしています。悪く取れば、自社製品を多く使わせようという魂胆あり、となりますか?とにかくもう少し慣れなければ、本当にきれいに出来ないでしょう。今は指も衣服も机もボンドがついてベトベトになっています!

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  2. 三千男さん。この方面の知識は全くありませんが、接着剤、ミシン(家庭用や工業用などの企業を出てきたシニアに知り合いが多い)等の意見では、各国への進出もあり、近年のレベルや発達は著しいと聞きます。企業レベルの進歩と貴台のように接着剤やミシンで努力している(趣味型市民レベル)の差異を今後どうあるべきでしょうか。デザインや色彩などのソフト型になっていくのでしょうか。でも貴重な貴台のご趣味は大切にしてください。大阪の山さん

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    1. 気をつけてみると、ドイツでも接着剤ビジネスはすごいスケールになっています。スーパーの一角はすべて糊、のり、ノリで、強力・瞬間・多目的等々目的別に、所狭しと並んでいます。以前繊維用というのを買ったことがありますが、開封して少しすると口の所が乾燥して固まり使えなくなり、すぐに捨てました。上記の日本製ボンドはどうなんでしょう?裁縫用ばかりでなく、その他にも沢山の種類を売り出しているようで、この本でも用いる繊維の種類によっては別のものを使うよう書いています。企業と著者もうまく共同作戦を練っているようですね。

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